洗顔の後や、お風呂上がりのお話。
顔や体は化粧水や乳液で保湿を入念に行うのに、おでこまで。
その先につながっている「頭皮」はそのまま。
日中の炎天下でも、強い紫外線から顔や首、手足を守る為に日焼け止めをつけるけれど、やはり「頭皮」はそのまま。
日常の中で顔や髪は気にかけていても、頭皮のケアを意識されている方は少ないかもしれません。
頭皮も他と同じ「肌」であり、髪の分け目やトップ、つむじまわりは特に、エアコン等の空調や紫外線等、外部からのストレスにさらされています。
ドライヤーによる過度な乾燥や火傷にも気をつけたいですね。
それらのストレスから肌を守るためには肌の角質層の「保湿」が大切です。
年齢を重ねるごとに肌の水分量と皮脂の量は低下していく為、乾燥気味の方は特に頭皮の角質層に水分を補う必要性を感じます。
「頭皮をマッサージして血行を促し、老廃物を流し、健康な髪を育む」
この台詞は僕自身もお客様によく説明しますし、とても大切なことですが
血行を促すための刺激ばかりを重視せず、根本である頭皮の乾燥を防ぎ
「肌環境」を整えることが、長期的にみると生えてくる髪の健康につながるのではないか?と考えるようになってきました。
髪の元気が無くなってくる主な原因としては、以下のことが考えられます。
1, 遺伝
2, ホルモンバランスの変化
3, 健康状態の変化による血流の鈍化
4, 外的要因による皮膚トラブル
1と2は、どうしてもあがらえないところがありますが
美容師として見逃せないのは3と4。
3については生活習慣についてのアドバイスができるかもしれません。勉強を重ねていこうと思います。
4は美容師にも責任があり、防ぐ工夫をするのが仕事です。
「カラー剤を極力地肌につけないようにする」
「パーマをかける際も頭皮を美容液で保護する」
「 そもそも、必要以上の施術はお薦めしない。」
「安全なシャンプーを使い、傷をつけないよう優しく洗う。」
美容室での施術の際には、これらのことを、いつも心がけています。
それに加えて、お客様の日常の中で頭皮の「肌環境」を整える為のアドバイスを
今後充実させていこうと思います。